「作業」という言葉からは、どこか職業的な「労働・仕事」の意味を思い浮かべがちです。しかし、作業療法での意味は、「頭や身体を使って行うこと」のすべてであり、人が生活の中で当たり前に行っている行為や活動など、全般的なものをさしています。
作業療法では、“生活は様々な「作業」の集まり”であると考えています。たとえば、あいさつの受け答え、友達や近所との人付き合い、調理や買い物、交通機関の利用までを含め、一つ一つがなにげない生活をうまく成り立たせている要素なのです。
“生活がうまく送れない悩み”からすっかり自身を失くしてしまった方もいます。その方は、生活の中にある「作業」のどれが上手く行かなかったのでしょうか?
作業療法士は、「作業」を遂行する能力と遂行するに当たって障害となるものに着目し、実際の「作業」を用いて理解していくことで、それらの問題点を利用者さんと一緒に考えていきます。
作業内容は、利用者さんの回復の状態に応じて、レクが主となる活動から課題活動、役割・協業活動へと段階付けて行います。いずれも、ひとりの生活者としての視点から、生活に関わる様々な「作業」を、集団を用いて行っていきます。その過程から、自分なりのペースをつかみ、日常生活への自信と意欲を高め、「生活の再建(自律と適応)」に向かうように支援していきます。
誰でも、日常生活を営んでいく上で、困ったり悩んだりして、誰かに相談したいと感じることが多々あるでしょう。SST(生活技能訓練)は、このような方に是非、参加していただきたいプログラムの一つです。数名のメンバーで身近な問題を中心に、共に励まし合いながら。解決策を見つけていきます。利用者の希望を何よりも大事にする方法なので、大変好評です。
レクリエーションは活動療法の一環として、病院全体で主催する全体レクリエーションと、病棟ごとに主催する病棟レクリエーションの2種類に大別されています。
全体レクリエーションは春のバス旅行、夏の納涼祭、秋の大運動会、冬のクリスマス会などが代表的です。病棟レクリエーションでは、餅つき、バーベキュー、カラオケ、ゲームなどが盛んに行われています。また、近年では社会復帰施設(くわのみハウス)と群馬病院の共催で、バザー展も開催されています。
このレクリエーションは、当院を利用する方が療養生活を楽しく過ごせるよう今後も活動の幅を広げていこうと考えております。
人の心はどのようにあり、外の世界に向かって表され、他の人と伝え合うものなのでしょうか。寄る辺なく心もとない人のあり方に接したとき、そんな問いが浮かびます。言葉だけでも行動だけでもなく、身体丸ごとのその人のあり方の表現があるはずです。 DMTでは、このような考えをもとに、身体動作表現を通して患者さんのその人らしいあり方を支えていくことを目指します。